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【サウジカップ】14億円あぁ…2着のウシュバテソーロ 7歳にして完成形に。海外メディアから「ビースト」と称される

スポーツ報知
  • 2024年02月26日(月) 06時30分
◆第5回サウジC・G1(2月24日、キングアブドゥルアジーズ競馬場、ダート1800メートル)

 【リヤド(サウジアラビア)ペン・松末守司、カメラ・高橋由二】世界最高賞金レース、サウジカップ・G1(1着=約14億1400円)は現地時間24日、キングアブドゥルアジーズ競馬場で行われ、日本勢はウシュバテソーロが最先着の2着。賞金350万ドル(約4億9491万850円)を加え、JRA歴代獲得賞金4位に浮上した。

 ウシュバテソーロの勝利が、ゴール寸前でこぼれ落ちた。道中はいつも通り最後方。大きなカーブを回って外に出すと、直線は外からぐいぐいと伸びる。50メートルを切ったところで先頭に躍り出たが、さらに外からセニョールバスカドールが猛追。川田が懸命に手綱をしごき最後の気力を振り絞るも、頭差かわされたところがゴールだった。鞍上は「前の馬も残っていましたし、外から来ているのも分かっていましたが、勝ちきれるように彼とともに精いっぱい頑張りました」と死闘を振り返った。

 力は示した。昨年、先行有利と言われるドバイ・ワールドCを後方から豪快に差し切ったのに続き、世界最高賞金レースでも2着。昨年のBCクラシックで後じんを拝したホワイトアバリオデルマソトガケに先着してみせた。

 海外メディアから「ビースト」と称される馬。デビューから大きなけがもなく、近年は「肉体的な治療をしたことがない」と、所有する了徳寺健二ホールディングスの広瀬祥吾副社長。強じんな肉体は「馬はすごく良いので引退させたくないですね」と副社長が話すように、7歳にして完成形になった。

 もともと、春の最大目標はドバイWC(3月30日、メイダン競馬場)の連覇。叩き良化型らしく東京大賞典、サウジCと使われ、上昇カーブを描いてくることは間違いない。高木調教師は「悔しいのひと言。ただ、自分の競馬をすれば通用することを改めて証明できた。次は距離も延びるし、競馬はしやすいと思う」ときっぱり。同じ中東の地で連覇を成し遂げ、雪辱を果たす。

スポーツ報知

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