父に待望の初タイトルを届けるか。
レイデオロ産駒の
トロヴァトーレ(牡3、美浦・
鹿戸雄一厩舎)が、
弥生賞ディープインパクト記念(3歳・GII・芝2000m)で重賞初制覇を目指す。
トロヴァトーレは父
レイデオロ、
母シャルマント、母の
父エンパイアメーカーという血統。母は未出走だが、伯母の
ディアドラは17年の
秋華賞と19年のナッソーS覇者。叔父の
フリームファクシは昨年の
きさらぎ賞を制している。曾祖母は名繁殖牝馬の
ソニンクで
ロジユニヴァースや
ソングライン、
ランフォルセや
ノーザンリバーなどの活躍馬と同牝系にあたる。
ここまで2戦2勝。今回と同じ中山芝2000mを続けて使われてきた。昨年9月の新馬戦は4番手から抜け出して快勝。続く
葉牡丹賞は中団で運び、直線では一枚上の決め手を発揮しての楽勝だった。上がり3Fはメンバー中最速の33.9秒を記録しかなりの瞬発力の持ち主といえる。
17年の
日本ダービー馬の
レイデオロは、現3歳が
ファーストクロップ。昨夏の産駒デビュー当初は勝ち星が伸びなかったが、中距離戦が増えるにつれて、徐々に頭角を現してきた。先週は
サンライズアースが
すみれSを制し、初のリステッド勝ち馬に。クラシックに駒を進める馬も出てきそうな勢いだ。これまで
JRA重賞には2頭が挑戦しており、今回は大いにチャンスがある。
トロヴァトーレには「
レイデオロから遂に大物登場!」と思わせる走りを期待したい。