「あなたの思う
横山典弘騎手の“逃げ”神騎乗は?」。2月23日に
横山典弘騎手が56歳の誕生日を迎えたことをうけ、netkeiba公式X(旧Twitter)では同日にユーザー
アンケートを実施。同騎手らしい華麗な逃げが炸裂したレースを対象に思いを語ってもらった。
横山典弘騎手は
JRA通算2941勝(2月27日時点)を挙げ、
JRAGI・27勝の名手。25日に行われた
中山記念では、7番人気
マテンロウスカイを勝利に導き、自身が持つ
JRA重賞最年長勝利記録を更新した。
まず、ユーザーから多く寄せられたのは98年
菊花賞の
セイウンスカイと、04年
天皇賞(春)の
イングランディーレ。98年
菊花賞ではハイペースでハナを奪うと中盤緩め、ラストは1000m59.3秒の脚で後続を突き放し、「逃げたら勝てない」と言われていた舞台で圧巻の逃走劇だった。2着のダービー馬
スペシャルウィークに3馬身半差をつける完勝。
横山典弘騎手の大きな
ガッツポーズも印象的だった。ちなみに、
セイウンスカイ以来
菊花賞を逃げて勝ったのは21年の
タイトルホルダー。鞍上は息子・
横山武史騎手であった。
04年の
イングランディーレは4歳四強(
リンカーン、
ネオユニヴァース、
ザッツザプレンティ、
ゼンノロブロイ)がいたこともあり10番人気の伏兵評価。このレースで横山典騎手は「
イングランディーレの一人旅」という実況で知られる通り、約20馬身の大逃げを打ったのである。結果は7馬身差の圧勝。現地観戦していたというユーザーからは「ゴール後のどよめきがすごかった」との声が寄せられた。
「魔術師」「典さんにしかできない」との重賞でないにもかかわらず、多く挙がったのは14年
安房特別の
ケンブリッジサン。前走ダート1600mを使われ、芝2500mに挑んだ同馬はスタートしてハナを切ると大逃げの形に。3コーナー手前で後続に追いつかれて馬群に飲み込まれると思いきや、最後の直線で盛り返し見事勝利を飾ったのである。
他に多くの声があったのは14年
京都記念の
デスペラード、16年
ブラジルCの
ミツバ、20年
京成杯AHの
トロワゼトワル、22年
ホープフルSの
トップナイフなど。どのレースも「かっこいい」「胸が熱くなった」といった意見が集まっていた。今までもこれからも、多くのファンを魅了し続ける
横山典弘騎手。鮮やかな騎乗にこれからも注目していきたい。