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ブルーノ・ユウキ氏が奏でる競馬界への応援ソング

スポニチ
  • 2024年02月28日(水) 10時15分
 日々トレセンや競馬場で取材を続ける記者がテーマを考え、自由に書く東西リレーコラム「書く書くしかじか」。今週は大阪本社の新谷尚太(46)が、パンサラッサの引退式で「パンサラッサの歌」を熱唱したブルーノ・ユウキ氏(31)に引退式に参加した経緯、馬との出合い、今後の活動を聞いた。

 先月8日、中山競馬場で行われた海外G12勝馬パンサラッサの引退式でアフロヘアにギターを手にして「パンサラッサの歌」を熱唱。個性的な見た目で“この人は誰!?”と思った方も多かっただろう。力強い歌声で引退式を大いに盛り上げたのは競馬ソングライターのブルーノ・ユウキ氏。「先生との出会いは矢作厩舎で行われたパーティーでした。YouTubeにアップした曲を元JRA騎手の中谷雄太さんが先生に紹介してくださったのがきっかけとなりました。昨年のサウジCをパンサラッサが勝った直後に先生と食事をする機会があって“夢は何?”と聞かれ“競馬場で歌うことです”と伝えると“準備しておいてね”と言っていただきました」。その夢が本当に実現するとは思っておらず、オファーを受けた時は鳥肌が立ったという。

 ブルーノ氏と記者は一昨年の矢作厩舎忘年会で出会った。ドジャース・野茂英雄氏が背負った16番のユニホームを着て壇上へ上がると、パワフルな歌声で自身が作曲した矢作厩舎のラヴェルバスラットレオンなどの曲を熱唱した。あの圧倒的なパフォーマンスは今でも鮮明に覚えている。現在は競走馬の応援歌を作曲する一方で音楽クリエーターとして作曲、音楽教室の運営なども行っている。「馬産地でもライブを開催させてもらい、今後も競馬の仕事を頂くことが僕の夢。元々、20年に無敗で牝馬3冠制覇を達成したデアリングタクトの歌から始まった歌は、1番だけ&音源化していないものも含めれば80曲を超えました。矢作厩舎に限れば7曲。もちろん(矢作厩舎が)一番多いですよ」と語った。

 今後の目標は「僕の歌を通して一人でも多く競馬に興味を持ってほしい。馬産地も含め、ライブ活動を積極的に続けます。その中で少しでも競馬界の発展に貢献していきたいと思います」。これからも夢を追い続けながら、競馬を盛り上げてくれるに違いない。

 ○…ブルーノ・ユウキ氏は3月2日に大阪・谷町9丁目の「Legato」で単独ライブ「馬歌遠足2024」を開催する。ブルーノ氏は「ライブの詳細&予約方法は私のSNSで確認できます。皆さんと盛大に盛り上がりたいと思いますので、ぜひ足を運んでください」とPRした。

 ◇ブルーノ・ユウキ 1992年(平4)5月17日生まれ、千葉県出身の31歳。本名の「いとうゆうき」としても活動している。3歳の頃から劇団に所属し、ミュージカルを中心に活動。18歳でアーティストを志しギター、楽曲制作を開始。現在は競馬ソングライターと並行し、音楽クリエーターとしても活動。アーティスト、シンガーの他、CM、ゲームBGM、企業ソングなども手がけている。

 ◇新谷 尚太(しんたに・しょうた)1977年(昭52)4月26日生まれ、大阪府出身の46歳。前職は専門紙「競馬ニホン」の時計班。現在、グリーンチャンネル「中央競馬全レース中継」のパドック解説を担当中。

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