上位3着までに
皐月賞への優先出走権が与えられる重要な
ステップレースだが過去10年で、このレースを
ステップに
皐月賞へと挑んだ馬は【0-5-2-33】。以前から
皐月賞よりも
日本ダービーとの関連性が問われていたレースで、昨年は本レース優勝で、
皐月賞2着
タスティエーラが、一昨年はこのレース2着で
皐月賞3着の
ドウデュースが
日本ダービーを制している。1番人気馬は[3-4-1-2]で上位3番人気馬は[8-6-5-11]と堅調なレースだ。
◎
トロヴァトーレは
葉牡丹賞の優勝馬。デビューから2戦連続で中山競馬場芝2000mを使われて、いずれもメンバー最速の末脚を繰り出し、デビュー戦は2着馬に2馬身半差で、
葉牡丹賞も2馬身差。いずれも完璧な勝利だった。未出走の
母シャルマントは
ディアドラの半妹。
ウインドインハーヘアのクロスを使わないかわりにミスタープロ
スペクターの4.5×5.5のクロスを持っており、母系は
ソングラインや
ロジユニヴァースらを擁する名牝
ソニンク系。ここはしっかりと賞金を加算しておきたいところだ。
〇
ダノンエアズロックはアイビーS優勝馬。半マイル通過が50.5秒、前半1000m63.1秒というスローペースを2番手追走。マークしてくる
レガレイラを待つような競馬をしたために前の馬に楽をさせたが、ゴール前では追いすがる
レガレイラを突き放した内容は強かった。豪州の活躍牝馬を母に持つ
モーリス産駒。右回り、コーナー4回の競馬に加えて1ハロンの距離延長などクリアしなければならない問題が多く、また咽頭部に疾患を抱えているそうだが、それでも魅力を感じる1頭だ。
▲
ファビュラススターは中山競馬場芝2000m1勝クラス平場戦優勝馬。半マイル通過47.5秒、前半1000m59.9秒というペースを後方待機。コーナーリングで加速しながら早め先頭で押し切った。抜け出してから内にモタれたのは若さゆえか。同じ舞台を経験し、強い内容の競馬ができたことはアドバンテージ。馬格に恵まれた
エピファネイア産駒で豊かな将来性が期待できる。
△
シンエンペラーは
京都2歳S優勝馬で
ホープフルS2着で、
凱旋門賞優勝ソットサスの全弟。前走の
ホープフルSは半マイル47.9秒、前半1000m60.0秒という決して遅くはないペースの中、好位で流れに乗り早め先頭から押し切りを狙ったものの
レガレイラの瞬発力に屈する格好となったが、これは勝ち馬を褒めるしかないという内容だった。
上位陣は強そうだが、同じコースの重賞で見せ場を作った△
ニシノフィアンスのレースぶりにも注目したい。