「
チューリップ賞・G2」(2日、阪神)
寒風吹きすさぶ仁川で、新たな
ヒロイン候補が誕生した。
武豊を背にした
スウィープフィートが、直線大外から一気に鋭伸。圧倒的な決め手で重賞初制覇を飾り、
桜花賞(4月7日・阪神)への優先切符を獲得した。
「直線でどれくらい脚を使えるかと思っていたけど、強かったですね。思っていた以上の切れ味を持っていました」。昨年の
モズメイメイに続くレース連覇となった
武豊は、04年覇者である祖
母スイープトウショウ譲りの豪脚を絶賛。後方3番手で折り合いがついたことが最後の爆発力へつながり、5番人気とは思えない強さで勝ち切った。
管理する庄野師にとって、この日は54歳の
バースデー。「誕生日おめでとうございます」と
武豊から祝福を受けると、「ありがとうございます」と目尻を下げた。ただ、それ以上に自ら手掛けた
スワーヴリチャードの産駒で
トライアルの重賞を制したことを喜んだ。「初年度産駒から活躍してくれて、クラシックに出られてうれしい。順調に行って、無事に本番へ」と指揮官は、次なる野望へ夢を膨らませた。
現役最多の桜5勝を誇る鞍上は「同じ条件の
トライアルでこの強さなので、当然期待できますね。楽しみな馬と出合えたと思います」と胸を躍らせる。7着に終わった阪神JFとは別馬のような圧巻のパフォーマンス。レジェンドとのタッグで、次は桜冠奪取に挑む。
提供:デイリースポーツ