過去10年の傾向から勝ち馬を探る「up to データ」。今週は
桜花賞トライアル「第58回
フィリーズレビュー」を分析する。3着までに本番への優先出走権が与えられるが、1番人気が目下8連敗中と波乱含み。混戦を断つ馬、波乱を演出する馬は?
【人気】
1番人気が苦戦。昨年は阪神JF10着から反撃を期した
ブトンドールが不発に終わり6着。これで16年から8連敗中だ。その間、2着が3回あるが5回が“券外”に沈んでいる。逆に2番人気の成績がいい。4勝、2着3回で勝率、連対率ともに1番人気を上回る。22年
サブライムアンセム、23年
シングザットソングと2番人気が連勝中。1番人気必至の
コラソンビートはプレッシャーをはね返せるか。伏兵も好走。19年に12番人気で勝った
ノーワン(
プールヴィルと同着)を筆頭に2桁人気が5頭、馬券に絡んでいる。出走全馬から目が離せない。
【
ステップ】
やはり阪神JF組が主力になるが、すんなりワンツーは21年の一度きり。しかも1着は阪神JFで17着に大敗していた8番人気
シゲルピンクルビーで、2着に阪神JF5着の2番人気
ヨカヨカ。ともに距離短縮で巻き返した。阪神JF出走馬であれば大敗後でも気にしなくていい。距離に関しては前走・マイル組が5連勝中。6〜7F向きのスピード型より、マイルもOKなタイプを重視したい。
【脚質】
速い流れは避けられない阪神内回りの7F戦。多頭数で想像以上に先行争いが激しくなり、逃げ、先行馬は苦戦を強いられる。過去10年、逃げ切りは皆無で14年
ニホンピロアンバーが2着、16年
キャンディバローズが3着に粘っただけ。4角3番手までのポジションで勝ったのは16年
ソルヴェイグのみ。逆に22年
サブライムアンセムのように、4角2桁ポジションにいた馬が5勝、2着3回。差し&追い込みが利く傾向だ。
【結論】
阪神JF8着
ドナベティを狙い撃つ。前走は大外18番枠もあり、後手に回る形。それで0秒9差なら悲観する必要はない。7Fで
ファンタジーS2着があり、条件は好転する。
コラソンビートは逃げて初勝利を挙げたが
ダリア賞、
京王杯2歳Sは控える競馬で連勝。阪神JF3着の内容もいい。不安は1番人気濃厚な点だけ!?阪神JF組以外で楽しみなのは、
つわぶき賞を差し切った
バウンシーステップ。新馬4着とはいえマイルを経験し、3戦目にこの舞台で未勝利勝ちがある。穴っぽいのは2走前に阪神マイルで大外一気の強襲を決めた
セシリエプラージュだ。前走・1勝クラスは4着でも上がり3Fはメンバー最速タイ。小柄だが坂を苦にせず、速い脚を使える。 (データ班)
スポニチ