「
フィリーズレビュー・G2」(10日、阪神)
スピード自慢の
コラソンビートが重賞2勝目を狙う。2番人気で挑んだ前走の阪神JFでは、中団前めをリズムよく追走。直線では外を力強く伸びたが、1、2着馬に切れ負けし、悔しい結果に終わった。だが、伊藤助手は「最後は勝ちに行って3着。時計、内容ともに想像より強い競馬。合格点でしょう」と高く評価する。今後への期待を膨らませるのには、十分過ぎる内容だった。
中間は栗東に滞在し、入念に調整を進めてきた。1週前は坂路で単走追い。気合乗り十分の鋭い伸びを見せ、4F55秒8-39秒4-11秒9をマークした。同助手は「動きはいいし、馬なりでもこのタイムが出る。刺激を与えたかったので、ステッキを持ち替えただけですが、大したスピードだなという馬」と手応え十分。「これまで、1週前の追い切り直後に少し
テンションが上がるところがありました。それくらいのオンオフのスイッチがあるのは、いい点だと思っています」と素質の高さに納得の表情だ。
舞台は再び千四へ。同じ距離で行われた2走前の京王杯2歳Sでは、中団からラストまで鋭く脚を伸ばしてレコードVの快勝劇を見せた。「距離はレコードがあるように、問題ないです。すぐに気も入りますし、持っているモノはあります」と力を込める同助手。先週の
弥生賞ディープ記念で僚馬の
コスモキュランダが快勝し、勢いに乗る加藤士厩舎。実績のある距離に戻るここで、再び世代上位の力を証明してみせる。
提供:デイリースポーツ