僚馬に続け!庄野師が先週の
桜花賞トライアル・
チューリップ賞に起用した
スウィープフィート(牝3)は鞍上に
武豊を起用し、一発回答。4角14番手のポジションから、大外一気の強襲で突き抜けた。自身が手がけた
スワーヴリチャードの産駒とあって庄野師は誇らしげだ。
さあ、今週の
フィリーズレビュー(10日、阪神芝1400メートル)は
シカゴスティング(牝3、父
ロゴタイプ)の出番。2頭で挑んだ昨年12月の阪神JFは
スウィープフィート7着に対し、
シカゴスティングは5着に奮闘した。スピードの違いからハナに押し出され、苦しい形になったが、見せ場たっぷり。庄野師が振り返る。
「前走は
テンションが高いところもあり、ゲートが速い分、行く形になったけど、よく頑張ったと思う。特にハナにはこだわらないから」
確かに前々走の
ファンタジーSでは中団の7番手に控える形から直線、脚を使って3着。出脚の速さだけでなく、差せる脚もあるのだ。この中間は調教を工夫し、前に馬を置いて我慢することを教え、待機策をイメージする。
「今後のことを考えて、ためる競馬をしたい。1F短縮はいいと思うから」
1400メートル戦の締まった流れなら好位でためをつくり、爆発力を引き出せる、との算段。全休明けの5日は朝イチに坂路を4F64秒9で駆け上がり、6日の最終追いに備えた。前走後の3カ月でリフレッシュ。前哨戦からエンジン全開は間違いない。
昨夏デビュー戦の中京から新潟、小倉、京都、阪神と5戦全て違う競馬場で首位争いを続けた手堅さと自在性が持ち味。完成度の高さで他馬をリードする。
フェニックス賞勝ちで賞金は1000万円あるが、ここで優先出走権(上位3頭)を確保し、
スウィープフィートとの強力2枚看板で桜の大舞台に堂々、乗り込む。
スポニチ