昨年2月に騎手を引退した
福永祐一調教師(47)=栗東=が6日、厩舎を開業した。現時点では抽選対象(4分の2)だが、9日の阪神11Rに出走予定の
レオノーレ(牝5歳)が、福永師の初出走になることが明らかになった。鞍上には、福永師が「この道に入るきっかけになった人。憧れもあったし、そうなりたいと思った存在。競馬界のスーパースター」と慕う
武豊を迎え、自身が無敗3冠を達成した
コントレイルと同じノースヒルズの生産馬。レジェンドと新トレーナーのタッグに注目が集まる。
また、10日は阪神10Rに
マルブツプライド(牡5歳)を予定。96年に
マルブツブレベストで騎手初騎乗、初勝利を飾った“マルブツ”とこちらも縁が深い。開業ウイークに2頭を予定し、「“使わずに置いておくぞ”って言ってくれて。前の厩舎で調教を積んでくれないと使えないし、お願いしてもやってもらえることじゃない。加用先生と安田(隆)先生に感謝していますし、ありがたい」とうなずく。
騎手を引退してからはオーナーや牧場と関係や連携を構築し、サラトガ、キーンランドといった海外のセリにも足を運んだ。「1年前に乗っていたっていう実感がわかない。アッという間でもあり、結構前のことのようにも思ったり。楽しいですよ。しんどいと思ったことはない」と福永師はこの1年を振り返る。「馬のためを、最優先に考えられる厩舎でありたい。どのレースを勝ちたいという目標はない。その馬にとって、ベストな結果を導けるようにしたい」。いよいよ、
福永祐一の第二章がスタートする。
提供:デイリースポーツ