第69回
ダイオライト記念(JpnII、ダート2400m)が6日、
船橋競馬場(曇り、不良)で行われ、先行勢から離れた4・5番手を追走した1番人気の
セラフィックコール(
JRA)が、2周目向正面から追い上げ、直線で抜け出して勝利を飾った。勝ちタイムは2分33秒9、B.ムルザバエフ騎手の騎乗だった。
1周目のゴール板前で先頭に立った4番人気の
テリオスベル(
JRA)が粘り込んで2着、3番手を追走していた2番人気の
ハギノアレグリアス(
JRA)が3着だった。4着の3番人気
ディクテオンまで
JRA勢が上位を独占、地方馬最先着は5着に入った
アナザートゥルース(北海道)だった。
セラフィックコールは
父ヘニーヒューズ、
母シャンドランジュ(母
父マンハッタンカフェ)の牡4歳、毛色は栗毛。栗東・
寺島良厩舎の所属。通算7戦6勝、去年11月の
みやこS(京都)に続いての重賞2勝目となった。
レース後のコメント
1着
セラフィックコール(B.ムルザバエフ騎手)
「この馬は初戦のレースで乗せていただいて、勝って、快進撃を続けていって、前走は良い形ではない負け方をしていたのも分かっていました。今日は距離が長かったですが、問題なく、しっかり走り切ってくれました。新馬戦の時から、この馬は重賞級だと言ったと思いますが、今日、証明することができました。
先週の追い切りに乗った時に、気性面の成長を感じていたのですが、今日はナイターで物見をしたり、幼い部分を見せました。ですが、競馬ではそういう面を見せず、しっかり走り切ってくれましたし、そういう部分が(新馬戦の頃に比べて)成長していたのではないかと感じます。競馬ファンの方からは直接、メッセージをいただいたりして、自分が違う国にいても(メッセージを)送ってくださって、いつも温かい声援をもらっていますので、その声援に応えられるよう、もっともっと勝って、日本の競馬ファンの皆さんを喜ばせたいと思っています」
(
寺島良調教師)
「特にどこと決めていたわけではありませんでしたが、馬の状態が上がってきて、適鞍はここだと思いました。なかなか上手くレースができないところがありましたが、ゆったりした感じならレースができますし、ジョッキーも教えてくれるだろうということで使いました。ジョッキーが上手く乗ってくれましたし、チークピーシズをつけた効果がありました。
馬はすごく良いレースをしてくれました。元々、能力は高いと思っていましたが、精神的なところで難しさを出していました。去年の秋ぐらいからその辺りがすごく良くなってきて、パドックを見ていても落ち着いていました。今日は装鞍所で幼さは見せていましたが、お客さんの前では外向きな感じでいられて、良い感じでレースを迎えられました。スタートは良く出ていましたし、キック
バックも気にせず、ナイターでも良い競馬ができましたし、すごく良かったです。春は
帝王賞を大目標に、この後は短期放牧に出して、何らかの重賞を使いたいと思っています」
2着
テリオスベル(
江田照男騎手)
「この馬らしい競馬はできましたし、頑張っています」
3着
ハギノアレグリアス(
岩田望来騎手)
「最後まで踏ん張ってくれましたけどね。やりたい競馬はできました」
4着
ディクテオン(
本田正重騎手)
「できれば、良馬場が良かったです。休み明けの分があったかもしれませんが、追い出してからの反応が......」
5着
アナザートゥルース(
服部茂史騎手)
「相手が強かったです。馬は頑張っていました」
(取材:米田元気)
ラジオNIKKEI