スマートフォン版へ

武士沢友治騎手が現役引退を決断した心境を吐露 「G1は勝ちたかったけど…」

スポーツ報知
  • 2024年03月07日(木) 11時42分
 今週末の3月10日付で現役を引退することを発表した武士沢友治騎手(46)=美浦・小手川準厩舎=が3月7日、茨城県・美浦トレセンで報道陣の取材に応じ、引退に至った経緯を明かした。今後はJRA競馬学校で教官になる予定で、今年で28年目だったジョッキー人生を振り返った。

 主なやり取りは以下の通り。

 ―このタイミングで引退を決めた理由は?

 武士沢騎手(以下、武)「去年、教官という話をいただきまして、(小手川厩舎に)所属して調教師になる勉強をしようという矢先で悩みました。馬もそうですけど、人を育てることも大事な仕事だと思いますし、そちらの道に行かせてもらうことにしました。ちゃんとした公表が遅くなってしまって、ファンの皆さんには申し訳ないです」

 ―調教師になることも考えていた?

 武「同期の村田(一誠)、(武)幸四郎、秋山(真一郎)とか、みんな頑張っているし、調教師にもなっている。年齢的にもそういうのはあったけど、同時期に(教官の)お話をいただいて、いい意味で悩ませてもらいました。一番はジョッキーでいることですけど、いつかは踏ん切りをつけなくちゃいけない」

 ―思い描く教官像などはありますか?

 武「正直、いってみないと分からないし、(生徒は)現場に来てから学ぶものも多いと思います。なので意識とか、困った時に対処できるように、考え方を植え付けるというか教えてあげたいです。(自分も)安心してジョッキーをできた時期はないので、困った時にどうしたらいいか考えられる人になれるように、うまく伝えていければ」

 ―改めて騎手生活を振り返って。

 武「あっという間ですよね。できたこともあるし、できなかったことも多いです。G1は勝ちたかったけど、そんな簡単なもんじゃない。勝ち鞍以上に、1鞍1鞍に思い入れがあります。調教に乗って勝った勝ち鞍ですから。厩舎の人に感謝しています。馬に育てていく喜びはあった。手がかかっているほど、勝つとうれしかったですよ。騎手冥利に尽きる」

 ―思い出の馬などは。

 武「重賞を勝たせてもらった馬は、最後は(マルターズ)アポジー(17年関屋記念)だったけど、初めて取らせてもらったトウショウナイト(06年アルゼンチン共和国杯)。全てを教わった馬でした」

 ―ファンへのメッセージを。

 武「ファンの人には急な公表になって申し訳ないですが、ファンの皆様のおかげでここまでやってこられました。本当に感謝しています」

スポーツ報知

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す