6日に開業した東西8厩舎のうち、7厩舎が今週の競馬で初陣を迎える。注目の福永厩舎は
武豊に騎乗を依頼した
コーラルS(土曜阪神11R)の
レオノーレが4分の1の抽選をクリア。「自分がこの道に入ることをつくってくれた人」であるレジェンドと、新たな船出を切ることになった。
思わず目を丸くした。福永調教師は投票所で除外馬の中に管理馬の名前がないことを確認すると、「入ってるわ」と笑顔でつぶやいた。抽選をくぐり抜け、
武豊と臨むことになったデビュー戦。「さすが豊さん。抽選運では、この業界一の人やから。豊さんに(除外で)迷惑をかけなくてよかった」とホッとした表情で言葉を続けた。
話題性だけではない。中間は自身が何度も調教に騎乗し、もっと切れ味を引き出せるように走り方を工夫。「豊さんならスタートを合わせてくれて、最後に脚を残してくれる」とこの馬の理想の“型”にマッチしやすいという見立てだ。
日曜には騎手時代に初騎乗初勝利を挙げた
マルブツブレベストと同じ冠名の
マルブツプライドがスタンバイ。開幕週は2頭を送り出す。「レースまで、まだ日にちがあるので、確実にいい状態に持っていけるように管理していきたい」と最後は表情を引き締めた福永師。自身のルーツが詰まった特別な週末が、もうすぐ始まる。(山本 武志)
◆福永厩舎出走馬
【土曜阪神】
11R
レオノーレ 【日曜阪神】
10R
マルブツプライド
スポーツ報知