優勝馬には
大阪杯への優先出走権が付与される別定重量のGII競走。その
大阪杯がGI昇格後の過去7年の間で、このレースを
ステップに挑んだ馬は[3-2-1-21]。本番を占う意味でも見逃せないレースだ。中京競馬場2000mコースは大雑把にいえば前半が緩い上り坂で後半が緩い下り勾配。最後の直線には坂が設けられているものの、最後240mは平坦コースで瞬発力勝負になりやすいコースだ。
◎
プログノーシスは昨年の優勝馬で
札幌記念優勝馬。
天皇賞(秋)も3着だったのだから現役を代表する1頭だ。ここまで[6-2-2-2]で馬券の対象から外れた2レースも、ともに勝ち馬からは僅差で惜しい内容だった。58kgは
天皇賞(秋)、
札幌記念で経験済み。昨年の当レースを勝って連覇を狙う立場だから距離コースに問題はないはず。強烈な追い込みを武器とするので直線の長いコースは向くうえ、今年は逃げ、先行馬が多くペースも味方してくれそうだ。勝てば、待望の悲願へ大きく近づく。
〇
ヤマニンサルバムは
中日新聞杯優勝馬。中京競馬場は[5-0-0-1]で、唯一の着外となった昨年の
金鯱賞は重賞初挑戦も関係したのか、道中やや力みながらの追走になってしまっていた。500kgを超える大型馬。3歳1月のデビュー戦は芝1200mだったが、少しづつ距離を伸ばしながら、堅実に成績を積み上げてきた。前走の
中日新聞杯は行きたい馬を行かせながら巧みにインで脚をためると、ジョッキーの
ゴーサインに素早く反応した。ひと皮むけた印象で得意とする舞台だけに連勝も十分だ。
▲
ドゥレッツァは4歳世代の
菊花賞馬。デビュー戦は不覚を取ったが2戦目に
サトノグランツを破って初勝利を記録すると、そのまま5連勝で世代の頂点に立った。前走の
菊花賞は有利とはいえない枠順だったが、ダービー馬、
皐月賞馬を寄せ付けない完ぺきな勝利だった。ここは休み明けに加えて、初めて経験するオールエイジの重賞。あっさりと通過するようなら、現役最強を強くアピールすることになりそうだ。
△
ノッキングポイントは
新潟記念優勝馬。
毎日杯は
シーズンリッチに遅れを取ったが
日本ダービーは勝ち馬から0.2秒差5着で、のちに
新潟記念で古馬を一蹴した。
菊花賞は距離が長かったか。この距離で見直したい。
芝コースの2000〜2200mなら[4-3-1-0]の△
エアサージュと重賞初挑戦となった
京都記念で差のないレースをした△
ブレイヴロッカーも押さえておきたい1頭だ。