今週からは中京競馬場開催が始まり「中山・阪神・中京」の3場。日曜日の重賞は、桜花賞トライアルの3歳牝馬戦GIIフィリーズレビュー(GII・阪神・芝1400m)と、金鯱賞(GII・中京・芝2000m)。今週は金鯱賞にスポットを当て、いつものように過去10年データから馬券ヒントとレース傾向を探っていこう。

1.強い1番人気馬と、不振の4番人気？

　まずは上位人気馬の成績チェックから。金鯱賞では、過去10年1番人気馬は6勝とかなりの優勢。一昨年はジャックドール、昨年はプログノーシスが勝利している。成績は【6-2-1-1】。馬券圏内率90パーセントと安定感バツグンである。重賞の中でもトップクラスの1番人気馬成績といえる。

　ちなみに2番人気馬は【1-1-3-5】。3番人気馬は【0-1-0-9】で不振気味…。さらに、2着以降には5-9番人気馬が絡むことが多いのも特徴。昨年、一昨年のワンツーは人気サイド決着だったが、例年のパターンでは「1番人気と中位人気馬の組み合わせ」が狙いどころとなっている。

2.開催時期変わってから関西馬圧倒？

　16年までは12月開催で、3歳勢も参加可能だった金鯱賞。17年からは3月開催＆4歳以上となったわけだが、開催時期が変わってからの7年はすべて関西馬の勝利。20年は2＆3着に、23年には3着に関東馬は来ているものの、基本的には「関西馬圧倒」のレースである。

　ただ今年はおそらく人気になるだろうドゥレッツァが関東馬。総勢6頭の関東馬が参戦している。関西馬相手に久々の勝利をすることができるのだろうか。

3.枠に有利不利はある？

　次に枠順の有利不利について。過去10年、枠順としてはさほど有利不利はなさそう。馬券圏内30頭はほぼ満遍なく、どの枠からでも平均的に出ている。外枠だからといって嫌うこともなさそうだ。

　開催時期変わった17年以降は、必ず4歳馬が1頭以上必ず馬券に絡んでいるのも特徴。昨年も4歳馬は、フェーングロッテンとヤマニンサルバムの2頭だけしかいなかったが、フェーングロッテンがキッチリ2着に食い込んだ。今年も4頭の4歳馬が出走。ちょっと気にしておきたいデータだ。

4.逃げ馬には要注意

　例年指摘しているように、逃げ馬は必ず押さえておいた方が良いレース。昨年もフェーングロッテンの逃げ予想で2着。一昨年はジャックドールが逃げ切って1着。3年前には10頭立て10番人気のギベオンが、重馬場の舞台で逃げ切っての勝利をしている。

　開催時期の変わった17年以降の7年、逃げ馬の成績は【2-3-1-1】。今年はエアサージュ、ヤマニンサルバム、さらにはドゥレッツァなども先手取る可能性ありそう。オッズ含めて注意はしておきたい。