競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、木村拓人(美浦)と塩手智彦(栗東)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
POGファンの注目が集まった先週の
弥生賞ディープインパクト記念は6番人気の伏兵
コスモキュランダ(牡、加藤士)がV。2着
シンエンペラー(牡、矢作)、3着
シリウスコルト(牡、宗像)までが
皐月賞(4月14日・中山、芝2000m)への優先出走権を手にしました。1番人気の
トロヴァトーレ(牡、鹿戸)は6着。今後の
トライアルの結果次第にはなりますが、本番への出走に黄信号。今後のローテをどのようにするのか注目したい。7着に敗れた
ダノンエアズロック(牡、堀)は軽度の骨折が判明。回復までの時間は長くかからない見込みですが、戦線からの離脱は残念ですね。
そして
チューリップ賞は
スウィープフィート(牝、庄野)が見事な末脚で勝利。祖母が
スイープトウショウということで、その血を感じさせるレース内容でしたね。こちらも人気どころが崩れてしまい、優先出走権を獲得したのは収得賞金が400万円だった3頭。他の前哨戦の結果次第となりますが、今年の
桜花賞の出走ボーダーは1600万円ほどと予想。例年出走するのが大変なレースですが、今年もハイレベルな争いになりそうです。
さて、来シーズンのPOG取材もだいぶ進んでまいりました。聞いていて血統レベルが上がっていると感じるのは田中博厩舎、武井厩舎あたりでしょうか。すでにゲート試験を合格した馬もいますし、ダービーが終わればすぐに始まる新馬戦。現3歳のPOGは6月東京デビュー組から全部選んでも勝っていたんじゃないかって思うほどの当たり年でしたよね。ざっと名前を挙げると、
ボンドガール、
チェルヴィニア、
コラソンビート、
アスコリピチェーノ、
シュトラウス、
ダノンエアズロック、
ゴンバデカーブース、
マスクオールウィン、
キャットファイトなどなど。
レガレイラは函館デビューでしたが、ドラフト前は東京デビューの可能性を示唆されていた馬でした。現2歳も6月東京でデビューする馬を吟味していきたいと思いますので、どうぞご注目ください。
新馬戦を勝って放牧に出ていた
ミッキークイーンの異父弟
ニュージーズ(牡、木村)が、
毎日杯(23日・阪神、芝1800m)へ向けて美浦に帰厩。初戦が大物感あふれるレースぶりでしたし、ダービーへ向けて賞金を加算できるか注目です。(馬サブロー美浦支局・木村)
提供:デイリースポーツ