豪華メンバーが集結した「第60回
金鯱賞」が10日、中京競馬場で行われ、2番人気
プログノーシスがイン強襲で鮮やかに差し切り。人気を分け合った昨年
菊花賞馬
ドゥレッツァに5馬身差をつける圧勝で史上3頭目の連覇を成し遂げた。
内から豪快に突き抜けた。1角を11番手で回った
プログノーシスはコースロスを避け、内に進路を取る。前には
菊花賞馬
ドゥレッツァ。徹底的にマークした。4角手前で外を回るラ
イバルとは対照的に内ラチ沿いからグイッと加速。瞬く間に後続を引き離し、上がり最速となる3F34秒3の末脚で連覇のゴールへ飛び込んだ。
川田は「あまりいい状態ではなく、返し馬でもやっぱりきついという状態でした。道中もストレスを感じる走りでしたが、4コーナーの出口から直線への雰囲気が本当に良かったので、もう大丈夫だなと思いました」と振り返る。完調手前で
ドゥレッツァを5馬身突き放す圧勝。重賞初制覇を飾った昨年以上のパフォーマンスで進化をアピールした。鞍上は「今日のこの状態でこれだけのパフォーマンスができるということに改めて驚きと自信を持ちました。彼の本来の状態に戻れば、今年はさらなる上の舞台で頂点が見えてくると思える内容でした」と相棒を称えた。
昨年以降は2000メートルにこだわったローテーション。
金鯱賞、
札幌記念と重賞2勝を挙げ、
天皇賞・秋は
イクイノックスの3着。前走・
香港C(5着)は地元の強豪
ロマンチックウォリアーに0秒1差に食らいついた。勢いある後輩
菊花賞馬が相手でも得意の距離では譲れなかった。中内田師は「改めて能力があることを確認できたし、大きいところを獲らせてあげたい、手の届くところまできたなと感じました」と愛馬の成長ぶりに目を細めた。
今後は昨年2着に惜敗した香港G1クイーンエリザベス2世C(4月28日、シャティン)へ参戦する予定。川田が「疲れを取って無事に次に向かえれば」と話せば、中内田師も「強い馬はいるけど改めてチャレンジしたい」と気を引き締めた。悲願のG1制覇へ、進化を続ける
ディープインパクト産駒が三たび海を渡る。
プログノーシス 父ディープインパクト 母ヴェルダ(母の父オブザーヴァトリー)18年5月15日生まれ 牡6歳 栗東・中内田厩舎所属 馬主・社台レースホース 生産者・北海道千歳市の社台
ファーム 戦績13戦7勝(重賞3勝目) 総獲得賞金4億4928万1400円 馬名の由来は予知(ギリシャ語)。
スポニチ