「
フィリーズレビュー・G2」(10日、阪神)
11番人気の伏兵がまんまと逃げ切った。
桜花賞トライアルを制したのは
エトヴプレ。初の千四をスピードで押し切った。
敬遠された逃げ争いからハナに立ち、13頭を従えて直線へ。楽な手応えから鞍上のアクションに応えてギアを上げ、1番人気の重賞ウイナーにも並ばせない、抜かせない。リードを保ち、後続を振り切った。
描いていたレースではなかった。それでも、藤岡佑は「逃げ切りの少ないレース。ハナに行くことは考えていなかったけど、みんな同じ考えだったみたいで。押し出される形で行ったのでこのペースなら粘れるなと思いました」としたり顔。コンビ4戦でつかんだ癖を生かした好騎乗でもあった。「慌てて追いだすと内へモタれて使える脚が短くなる。じっくり追いだせた分止まらずに伸びた。千四に延びてよさそう、というイメージの馬。状態も上がっていたので、かなり自信はありました」と胸を張った。
09年
ワンカラット以来となる同レースの親子Vだ。中京競馬場でVを見届けた藤岡師は「逃げたのは作戦ではなかったけど、結果的に正解。状態は今までで一番良かった」とうなずく。1F延長の
桜花賞(4月7日・阪神)に、鞍上は「やってみないと分からないですけど、千四がギリギリかなという感じなので、その辺りが課題だと思います」と距離克服を願う。今は“つぼみ”の芦毛馬。春に花を咲かせる。
提供:デイリースポーツ