「ス
プリングS・G2」(17日、中山)
何としても権利をつかんでみせる。騎手時代にJRA・G1で22勝と偉大な足跡を残す河内師だが、調教師としてはいまだ未勝利。ダービーには出走馬を送り込んだことがない。来年2月22日に70歳を迎えるため、3月初週の定年引退が決まっており、クラシックは最後の年。素質馬
ウォーターリヒトに対する期待は自然と大きくなる。
「3と来て、2と来て、次は1とならないかな」と河内師。
シンザン記念3着→
きさらぎ賞2着と連続好走。特に前走は大器
ビザンチンドリームと鼻差の大激戦。馬場の悪い内を通りながら鋭い脚を使い、重賞で勝ち負けできる能力を示した。
前走後も順調そのものだ。1週前追いは栗東CWで6F82秒5-37秒7-11秒4の好時計をマーク。担当する瀬戸口厩務員は「デビュー時と比べて、体質が強くなりました。この中間もいい感じですよ」と状態の良さに太鼓判を押した。
シンザン記念が17番人気、
きさらぎ賞でも10番人気と、これまでは伏兵の扱いだったが、今回は上位人気が確実。「長距離輸送も気性的に大丈夫だと思う。何としてもここで権利を獲りたいし、賞金を加算したいね」。
皐月賞、ダービーの出走を確実なものにするためにも、ここは負けられない一戦だ。
提供:デイリースポーツ