「
阪神大賞典・G2」(17日、阪神)
華麗な返り咲きを果たした
テーオーロイヤルが、伝統のマラソンレースでVを狙う。22年の
ジャパンC14着後、放牧中に骨折。長期の戦線離脱を余儀なくされたが、昨年11月の
アルゼンチン共和国杯で約1年ぶりにカム
バックした。復帰戦は10着に敗れたものの、続く
ステイヤーズSで2着に好走。復活ののろしを上げると、今季初戦の
ダイヤモンドSで2年ぶりの重賞勝利を飾った。
主戦の菱田も能力を高く買う長距離ランナー。「2年前の
ダイヤモンドSを勝った時は54キロ。今回は斤量が4・5キロ増えていたのでそこを気にしていましたが、強い勝ち方。余裕も感じました」とニッコリ。「操縦性が高く、長距離戦で武器になりますね。心肺機能も高く、追い切りではほぼ息が乱れません」と、並外れたステイヤーの資質を感じ取っている。
1週前追い切りは栗東CWで6F85秒4-38秒7-12秒1をマークした。騎乗した菱田が「前回は返し馬から状態がすごくいいと感じて、気持ちが充実していると思いましたが、それより少し上がっている感じです」と話せば、岡田師も「息も体もできている」と好
ジャッジ。活気あふれる動きからも、今が全盛期と言っていいだろう。
「ここでいい結果を出して、本番に向かいたい」と指揮官。目指すはこの先に待つ
天皇賞・春。現役屈指のスタミナ自慢が、春盾獲りへ向けて弾みをつける。
〈1週前診断〉菱田を背に栗東CWで6F85秒4-12秒1(馬なり)。キビキビとしたフットワークで直線の伸び脚も上々。前走の
ダイヤモンドSで重賞2勝目を飾った後も、好調をがっちりキープできている。
提供:デイリースポーツ