伝統の
阪神大賞典、過去71回で3連覇を果たしたのは芦毛の怪物
ゴールドシップ(13〜15年)しかいない。今年は
ゴールドシップ産駒が3頭エントリー。その中でも
メイショウブレゲは格上挑戦の前走・
万葉Sを制して勢いに乗っている。スタミナは十分。重賞でも剛脚発揮なるか。
ゴールデンスナップ、
プリュムドールを合わせた夢の“金船丼”があるかもしれない。
父の血が騒ぐ。
メイショウブレゲの父
ゴールドシップは13〜15年に
阪神大賞典3連覇を果たし、抜群の相性を誇った。産駒の当レース出走はこれまで1頭(22年
マカオンドール2番人気4着)だけだが、今年は
ゴールデンスナップ、
プリュムドールを合わせて3頭が登録。年明けの時点で3勝クラスの身だった
メイショウブレゲは格上挑戦の前走・
万葉Sを制して勇躍、重賞に初挑戦する。
本田師は「胴が詰まっていて体形的には短距離なんだけどね」と分析し、自身が管理して短距離で3勝した
母メイショウスイヅキの血統からも22年1月のデビュー戦はダート1400メートルに起用された。その後、芝中距離にシフトしてからも勝ち切れなかったが、2600メートルに距離を延ばして初勝利。2600メートル以上では【3・1・0・1】と結果を出してきた。「
ゴールドシップの血が出たのかな」と長距離適性の高さに目を細め、前走については「ハンデも(54キロで)軽かったんだけど、レースぶりが良くなっている。京都の下りを利用して、そのままの勢いで差してきた」と勝ちっぷりを評価。後方で脚をためる形が板につき、素質が開花しつつある。
本田師自身が騎手時代の05年に6番人気
マイソールサウンドで当レースを勝っている。パートナーはそれまでに重賞を4勝していたが、距離はマイルから2200メートルで長距離は未知だった。「長距離が合っていたとは思わないし、みんな驚いていた。オープンに入ってマイルを勝っていた馬が距離を延ばして勝つのは珍しい」と回顧。折り合いがついたことを勝因とした。「どんなに走る馬でも折り合いを欠いたら無理。3冠馬がなかなか出ないのも、そのあたりだよね」と長距離戦のポイントを挙げ、
メイショウブレゲのレースぶりから「折り合いは問題ない」と不敵に笑った。
騎手時代に続いて調教師としても、あっと言わせるか。「ここでいい走りができれば今後が楽しみになる」と期待を込めた。長丁場の適性は父譲り。得意距離で強豪にぶつかっていく。
スポニチ