「
阪神大賞典・G2」(17日、阪神)
本日15日に55回目の誕生日を迎えた
武豊騎手=栗東・フリー。20年6月以来、2度目となる
シルヴァーソニックとのコンビで
阪神大賞典9勝目に挑む。水曜日は、栗東坂路で最終追い切りにまたがり8歳となった相棒を手の内に入れた。勝てば、自身が持つ
京都大賞典に並ぶJRA同一重賞V最多タイ記録達成。衰えを知らないベテランコンビが、伝統の長距離重賞で輝きを放つ。
ソーダズリングとコンビを組んだ京都牝馬Sでデビューから38年連続重賞制覇を達成し、
チューリップ賞は
スウィープフィートでV。今なお健在ぶりを示し続ける
武豊が、仁川伝統の長距離戦でコンビを組むのは芦毛のベテラン馬
シルヴァーソニックだ。15日に55歳の誕生日を迎えた名手は、「8歳と55歳のコンビでまさに
シルヴァーソニック(笑)」と、自ら“シルバー”つながりをイジって笑みを浮かべるなど、気合は十分だ。
水曜日の最終追い切りには自らまたがり、約3年9カ月ぶりに感触を確かめた。朝一番の栗東坂路を軽やかな脚さばきでリズム良く登坂。気合をつけられると、4F52秒6-38秒0-12秒4を計時した。「以前乗った時よりも強くなっていると思います。最後にモタッとしたけど、いつもこの感じみたいですけどね」と高評価。「すごい久しぶりに乗りましたけど、前に(レースに)乗った時の景色を覚えています」と懐かしそうに振り返った。
祖母の
スキーパラダイスは、ともに94年仏ムーランドロンシャン賞に挑み、自身初となる海外G1タイトルをつかんだパートナー。
母エアトゥーレにも騎乗していた。「僕にとってはゆかりの血統ですね。おばあちゃんやお母さんは、短いところでしたけど、この馬は長い方がいいですしね。元気いっぱいです」と力が入る。心強い相棒とともに、55歳を好発進で飾ってみせる。
提供:デイリースポーツ