「
ファルコンS・G3」(16日、中京)
大外から7番人気の伏兵
ダノンマッキンリーが力強く伸びた。道中は後方14番手。じっくりと末脚を温存して、ラストの爆発力に懸けた。繰り出した上がり3F33秒6はメンバー断トツ。逃げ粘る5番人気
オーキッドロマンスを半馬身差かわしたところが重賞初Vのゴールだった。
テン乗りで見事にエスコートした北村友は「調教でまたがった時に折り合いが難しい馬だと感じていました。その中でも、レースで折り合って運べれば切れ味は使ってくれると。しっかり力を出せたと思います」と振り返り、21年
阪急杯(
レシステンシア)以来となる重賞制覇を喜んだ。
新馬戦-秋明菊賞と連勝。しかし、朝日杯FSでは3番人気の支持を受けながら8着と崩れた。前走の
クロッカスSでも初の長距離遠征でイレ込み、折り合いに苦しんで5着と力を出せなかった。「まだ子ども。でも、短期間で馬の成長は感じていた」と藤原師。きっちり立て直しての快勝劇に手応えをにじませた。
「今後はオーナーと協議してからだけど、NHKマイルC(5月5日・東京)を考えたい」とG1を見据えた指揮官。桶狭間で取り戻した自信を胸に、マイルの頂点を目指して府中決戦へと挑む。
提供:デイリースポーツ