「フラワーC・G3」(16日、中山)
熱戦となった直線の追い比べを制して、津村騎乗の2番人気
ミアネーロが重賞初制覇。16年ファンタジーSの覇者
ミスエルテの半妹にあたる
ドゥラメンテ産駒が、能力の高さを存分に発揮した。
道中は中団のインを追走。殊勲の鞍上は「きょうの馬場は内が残っていたので、外には出さず、内にこだわっていました」と冷静に振り返る。4角での手応えは抜群。直線で外にヨレる場面はあったものの、ヒヤリとしたのはその一瞬だけ。「まだ幼いところはありますが、新馬の頃から格段に良くなっていたので、自信を持って乗りました」と責任を果たして額の汗を拭った。
再び巡ってきた手綱。「絶対に勝ちたいと思っていた」と日々の調教から密にコンタクトを取って勝負へ臨んだ。レースへ向かうまでの
テンションが難しい馬だが、この日はコースの点検で発走時刻が6分遅れ。「それで逆に落ち着いてくれたのが良かった」と、運も味方につけてのV劇だ。最高の結果を残して「競馬での乗りやすさは優秀。この馬と、大きいところへ行きたい」と大舞台へ思いをはせた。
今後について、シルクホースクラブの米本昌史代表は「馬の様子を見てから」と明言は避けたが、「メンタルの成長はこれから。目標は
オークス(5月19日・東京)かな」と新緑の府中を見据える。“憧れ”の舞台を目指す良血馬の今後から目が離せない。
提供:デイリースポーツ