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若葉S・リステッド(3歳オープン、3月16日、阪神競馬場・芝2000メートル、2着までに
皐月賞の優先出走権=良)
皐月賞(4月14日、中山)
トライアルの
若葉S・リステッドが16日、阪神競馬場で行われ、単勝1番人気の
ミスタージーティー(藤岡佑)が好位から差し切った。2着も僚馬の
ホウオウプロサンゲが入り、栗東・矢作厩舎の2頭が優先出走権を獲得した。
お手本のような横綱相撲だった。道中は内ラチ沿いの好位で脚をため、前半5ハロンが61秒0のスローでも折り合って追走。直線で前が開くと、藤岡佑が手綱を押すたびに躍動感が増し、最後は前を行く僚馬をとらえるだけだった。初コンビの鞍上は「あまり大きな着差はつかなかったが、抜け出してからも余裕がありました」と半馬身差の快勝を振り返った。
ホープフルS(5着)、
共同通信杯(7着)と2戦続けてスムーズに運べず。中間は当週をソフトな追い切りに手控え、藤岡佑の進言でハミを当たりの柔らかい
トライアビットに換えるなど復活へ手を尽くした。「勝つことが春のクラシックへの絶対条件だったのでホッとしています。すごく魅力的で伸びしろのある馬です」と藤岡佑は笑顔。矢作厩舎は
シンエンペラーがすでに
皐月賞参戦を表明。この2頭も出走なら、強力な“三本の矢”が形成される。(山本 武志)
スポーツ報知