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プリングS・G2」(17日、中山)
急坂を上る勢いが一頭だけ違った。好位3番手を追走した
シックスペンスが滑らかに加速していく。逃げ粘る
アレグロブリランテを並ぶところなくかわしたのが坂上。あとは後続を一方的に突き放すだけだった。
3馬身半差の圧勝。3戦3勝で
皐月賞(4月14日・中山)への出走権を獲得した。ルメールは意外にも3月半ばにして今年の重賞初勝利。「カメラの前は久しぶりだね。すごくうれしいです」と苦笑しつつ「向正面で風が強くてペースが落ちた。馬の後ろでいい位置も取れたし、ペースがペース。だいぶ早めに出して行ったけれど、馬の反応が強かったね。距離?乗りやすい馬だし、延ばして全然問題ないと思う」と能力をたたえた。
国枝師も今年の重賞初勝利。名伯楽に全く心配させない盤石のレース運びだった。「スタートも良くて、いいところ取って。折り合いもついていたし、理想的な競馬だよね。3〜4コーナーは馬場の悪い所があったけど、外め3番手で、選んで走れるなと」。これだけ手応え良く快勝したのだから、この日に得た出走権の行使がどんな結果を引き出すのかが楽しみにもなる。
トレーナーは「生き物なんでレース後の疲れとかあるかもしれないけれど、今のところ課題は(ない)ね。あとはオーナーと相談して」。明言は避けたが、
トライアル組の最右翼として
皐月賞に臨むことになりそうだ。
提供:デイリースポーツ