元プロ野球選手の「大魔神」こと佐々木主浩オーナーが所有する
ディヴィーナ(牝6、栗東・
友道康夫厩舎)が、ラストランとなる
高松宮記念(4歳上・GI・芝1200m)でGI初制覇を狙う。
ディヴィーナは父
モーリス、
母ヴィルシーナ、母の
父ディープインパクトの血統。母は13年と14年の
ヴィクトリアマイルの覇者。叔母の
ヴィブロスは16年
秋華賞と17年
ドバイターフ、叔父の
シュヴァルグランは17年の
ジャパンCを制している。さらに半兄の
ブラヴァスは20年の
新潟記念の勝ち馬。いずれも佐々木オーナーと友道厩舎の黄金タッグだった。
ここまで19戦5勝。オープン昇級後は苦戦が続いたが、昨春から
M.デムーロ騎手とコンビを組むと、突如として覚醒した。
ヴィクトリアマイルで15番人気ながら4着に健闘すると、
中京記念、
関屋記念と連続2着。そして
府中牝馬Sでは無理に抑えることなく生涯初となる逃げの手に出て、鮮やかな逃げ切り。8回目の挑戦にして、悲願の重賞初制覇を果たした。その後は
エリザベス女王杯が7着、
香港マイルが11着だったが、前者は距離が長く、後者は初の海外遠征だったので、ともに参考外としていいだろう。
今回は初のス
プリント戦となるが、前進気勢が強いタイプなので、プラスに出る可能性は十分にある。何より中京芝は7戦4勝、2着2回と相性抜群なのが頼もしい。今春からの繁殖入りが決しているので、ここがラストラン。最後の最後で母仔2代でのGIタイトル獲得となるか。劇的なフィナーレを期待したい。