史上4組目の偉業なるか。
ビッグアーサー産駒の
トウシンマカオ(牡5、美浦・
高柳瑞樹厩舎)と
ビッグシーザー(牡4、栗東・
西園正都厩舎)が、
高松宮記念(4歳上・GI・芝1200m)で父系4代
JRA・GI制覇に挑む。
トウシンマカオは父
ビッグアーサー、
母ユキノマーメイド、母の
父スペシャルウィークの血統。一昨年の
京阪杯で重賞初制覇。その後は悔しいレースが続いたが、前々走の
京阪杯で連覇を達成すると、前走の
オーシャンSも不利な外枠を克服しての完勝だった。今まさに充実期。今回は
ルメール騎手が初騎乗となる点がカギだが、文句なしの有力候補だ。もう1頭の
ビッグシーザーは父
ビッグアーサー、
母アンナペレンナ、母の父
Tale of Ekatiの血統。重賞こそ未勝利だが、オープン4勝の実力を誇る。前走の
オーシャンSでも
トウシンマカオから1馬身1/4差の2着に健闘。GIを勝ち切るにはもうワンパンチ欲しい印象もあるが、立ち回り一つで上位争いになっていい。
これまでに父系4代
JRA・GI制覇を達成したのは「曾祖
父グラスワンダー→祖
父スクリーンヒーロー→父
モーリス→仔
ピクシーナイト、
ジェラルディーナ、
ジャックドール」の3組のみ。3代制覇は「祖
父メジロアサマ→
父メジロティターン→仔
メジロマックイーン」「祖
父キングカメハメハ→父
ロードカナロア→仔
アーモンドアイ、
サートゥルナーリアなど」など数多くあるが、4代制覇には手が届いていない。
トウシンマカオか
ビッグシーザーが勝てば、16年の覇者である
ビッグアーサーとの
高松宮記念父仔制覇に加えて、曾祖
父サクラユタカオー→祖
父サクラバクシンオー→父に続く史上4組目の父仔4代
JRA・GI制覇の偉業達成となる。日本を代表するス
プリント血脈が、再び脚光を浴びることを期待したい。