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メイケイエールやソダシら21年桜花賞出走馬が全頭引退 個性派そろった3年前の牝馬三冠路線

  • 2024年03月27日(水) 18時45分
 3月27日付で競走馬登録を抹消となったメイケイエール(牝6、栗東・武英智厩舎)。通算成績は重賞6勝を含む20戦7勝を挙げ、アイドルホースオーディションでは1位を獲得するなど多くのファンを魅了した。同馬は21年桜花賞に出走しているが、これで同レースの出走馬全頭が現役引退。例年以上に個性派がそろった3年前の牝馬三冠路線だった。

 クラシックに直結する一戦、20年の阪神JFは史上初の白毛馬によるGI制覇がかかるソダシサフラン賞を勝ったサトノレイナス、重賞連勝中のメイケイエールが人気上位に支持された。結果はソダシが猛追するサトノレイナスをハナ差抑えて優勝。そして年が明けた21年、桜花賞でも2頭が激戦を演じ、ソダシが無敗での桜花賞制覇を達成した。2着のサトノレイナス日本ダービーへ向かって5着になり大きな話題を呼んだ。

 二冠目のオークスでは、ソダシに続いてアパパネの仔アカイトリノムスメと阪神JF3着馬ユーバーレーベンが人気の3頭に。結果はユーバーレーベンが豪快に差し切り、父ゴールドシップに初めてのJRA・GIタイトルをもたらした。最終戦・秋華賞ではオークス2着のアカイトリノムスメが初GI制覇を達成。レース史上初となる母仔制覇を成し遂げた。

 三冠路線を沸かせたアカイトリノムスメサトノレイナスは早くに引退。レースでの活躍を楽しみにしていた人々に驚きを与えた。ただ当世代からはメイケイエールのほか、競馬界を沸かせるアイドルたちが続々と現れた。

 桜花賞出走のソングラインは、のちにマイル路線で大活躍。GI・3勝を含む重賞5勝を挙げた。次に名牝ジェンティルドンナの仔として話題をさらったジェラルディーナは、22年エリザベス女王杯でGI初制覇を果たしている。ヨカヨカは21年の北九州記念を制し、熊本産馬として初のJRA重賞Vを達成。4度の重賞2着を経験し、先日の中山牝馬Sでラストランを迎えたククナも同世代である。そのほかにも23年宝塚記念イクイノックスに迫り、凱旋門賞4着と健闘したスルーセブンシーズもいる。

 24日、ラストランとなった高松宮記念後には引退式もあり、多くのファンに見守られながらターフを去ったメイケイエール。一足先に第二の馬生を歩む同世代の牝馬たちと同じく繁殖入りする。近い将来、21年クラシック組の仔たちがファンを沸かせてくれることを期待せずにはいられない。

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