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【高松宮記念】“最後の破天荒”メイケイエール有終Vだ 悲願G1タイトルへ池添「運が向いてほしい」

デイリースポーツ
  • 2024年03月22日(金) 06時00分
 「高松宮記念・G1」(24日、中京)

 現役最多の重賞6勝を誇る人気馬・メイケイエールがラストランを迎える。爆発的な強さを見せたかと思えば、激しい気性面の影響による凡走…。走ってみないと分からない破天荒な姿がファンの心をつかんできた。これまでG1は海外を含めて10戦未勝利だが、見納めとなる今回、主戦の池添を背に有終Vを目指す。初のスプリント戦となるウインカーネリアンも、主戦の三浦とともに悲願のG1制覇を狙う。

 いよいよクライマックスの時がやってくる。今回がラストランのメイケイエール。20日、栗東坂路を駆け上がったアイドルホースは主戦の池添を背に前半やや掛かり気味ながらも単走で力強く4F53秒1をマーク。池添は「相変わらず、いい動きでした。強い追い切りをしてもカイバ食いが減らないので最後まで攻め抜く感じでした。帰ってくる途中で息は入りましたし、息遣いも問題ないです」とうなずいた。

 20年のデビュー時に小倉2歳S、ファンタジーSと無傷の3連勝。一気に頂点へ上り詰めそうな勢いだったが、激し過ぎる気性からくる出遅れや暴走など、能力を出し切れないことの方が多かった。とはいえ、その破天荒な走りがゆえにファンからの支持は絶大だ。武英師は「普段は誰でも引っ張れるくらい、おとなしいんですけどね。ジョッキーと相談してネックはゲートだよねと話していました。今までは(レース前に)テンションを上げたくなかったのでゲート練習を中心にはできなかったけど、今回はやれることはやりました」と充実感が漂う。

 現役最多の重賞6勝を誇る半面、GIは海外を含め、これまで10回挑戦して20年阪神JF、21年スプリンターズSの4着が最高。武英師は「今回は最後の最後まで攻めるだけ攻めたいという気持ちがありました。あとはG1タイトルを獲って応援してくれる皆さまと喜びを分かち合いたいです」と力を込めれば、池添も「重賞6勝もすごいと思うけど、求めるものはGIタイトルです。G1を獲るには運も必要で見放されているところがあります。ほんの少しの運でいいので向いてほしいなと思います」と願いを込めた。劇的な有終Vへ、愛馬への信頼を胸に最後の大一番に向かう。

提供:デイリースポーツ

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