クロス
メディアコンテンツ『ウマ娘プリティーダービー』初の
アリーナツアーの千秋楽公演「5th EVENT ARENA TOUR GO BEYOND ―NEW GATE―」が22日から2日間にわたり、大阪城ホールで開催された。最終日には3期アニメで解説役の声優を務めた元プロ野球選手の山本昌氏が
シークレットゲストとして出演するなど、盛況のうちに幕を閉じた。
「ウマ娘」ライブと言えば、キャラクターのモチーフとなった競走馬の史実とリンクする演出が特徴。史実で血縁関係やラ
イバル関係にあったウマ娘の組み合わせはもちろん、日本競馬史への
リスペクトを感じる工夫が随所に散りばめられていた。
クラシック3冠に懸ける情熱が歌詞に込められた「winning the soul」の歌唱は、DAY1が83年
ミスターシービー(CV=天海由梨奈)、97年
マチカネフクキタル(CV=新田ひより)、99年
ナリタトップロード(CV=中村
カンナ)、01年
マンハッタンカフェ(CV=小倉唯)、15年
キタサンブラック(CV=矢野妃菜喜)、16年
サトノダイヤモンド(CV=立花日菜)の“
菊花賞ウマ娘縛り”、DAY2が91年
トウカイテイオー(CV=Machico)、93年
ウイニングチケット(CV=渡部優衣)、99年
アドマイヤベガ(CV=咲々木瞳)、01年
ジャングルポケット(CV=藤本侑里)、02年
タニノギムレット(CV=松岡美里)、15年
ドゥラメンテ(CV=秋奈)の“ダービーウマ娘縛り”。「一度きりのこの瞬間に賭けてみろ」の歌詞が、死力を尽くして一世一代の栄冠を勝ち取ったそれぞれの名馬の蹄跡を思い起こさせた。
「winning…」と対をなす「彩 Phantasia」は牝馬3冠路線にゆかりのあるウマ娘が連日登場。先月、新キャラクターとして発表されたばかりの
ラインクラフト(CV=小島菜々恵)をはじめとする05年世代が中心となって盛り上げた。
「ウマ娘」初の映画となる劇場版『ウマ娘プリティーダービー 新時代の扉』(5月24日公開)の主題歌「Ready!!
Steady!! Derby!!」(作詞・作曲=大石昌良)も初お披露目。また、主人公
ジャングルポケットのラ
イバルである
アグネスタキオン(CV=上坂すみれ)、
マンハッタンカフェが登場したソロ
メドレーに続いて披露された「Ms.VICTORIA」では
テイエムオペラオー(CV=徳井青空)がセンターを張った。その“
ラスボス感”は史実さながら。オペラオーはジャンポケ世代の2歳上で、01年の秋競馬では大きな壁として後輩達の前に立ちはだかる立場に。映画ではそのオペラオーの姿がどのように描かれているのか、改めて期待感が高まる演出だった。
また最終日には、
ナリタトップロード、
アドマイヤベガ、
テイエムオペラオーの3人のウマ娘を軸にクラシック三冠(
皐月賞・
日本ダービー・
菊花賞)を巡る物語を描き、YouTubeで総再生回数900万回を突破した「ウマ娘 プリティーダービー ROAD TO THE TOP」が新たなシーンを追加した劇場用再編集版として、5月10日から2週間限定で劇場公開されることも発表された。
スポニチ