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毎日杯・G3」(23日、阪神)
重馬場も中間の一頓挫も何のその。大胆な逃げの手を打った5番人気の
メイショウタバルが3連勝で重賞初V。6馬身ぶっちぎる圧巻のパフォーマンスで、春の主役候補に名乗りを上げた。
好発を決めると迷わずハナへ。前半1000メートル通過が59秒6と、重馬場も勘案すればよどみないラップを刻んだ。初コンビの坂井は「直線の内1頭分だけ馬場が良かった。レース前から狙っていた」と内ラチ沿いピッタリにエスコート。直線は懸命に追いすがる後続を二枚腰でさらに突き放し、「まだ余裕を感じた。強い相手にこれだけの着差。今後が楽しみです」と相棒を褒めちぎった。
開業11年目の石橋師にとっても、うれしい重賞初制覇だ。06年
皐月賞&ダービーを勝った
メイショウサムソンなど、ジョッキー時代から縁の深い松本好雄オーナーの管理馬でのVに喜びもひとしおだ。「本当にお世話になっている会長の馬で勝てたのが一番うれしい。ちょっとでも恩返しできたかな」と、かみしめるように言葉を紡いだ。
若駒Sをハ行で回避。先週のス
プリングSもフレグモーネを発症して無念の見送りと、順調さを欠きながらもしっかりと結果を残してきた。「粗削りだけど、能力の高さを再認識できたね。何よりもこの馬の精神力、成長力には頭が下がる」とトレーナー。今後は未定だが、きっちりと賞金加算に成功。春の大舞台が待ち遠しい。
提供:デイリースポーツ