ダートG3「第31回
マーチS」が24日、中山競馬場で行われ、7番人気
ヴァルツァーシャルが4度目の挑戦で重賞初制覇を飾った。
鮮やかな差し切りだった。
ヴァルツァーシャルは
ロケットスタートから1角までにラチ沿いを確保。道中はロスなく運んでスタミナを温存する。4角手前で外に出され少しずつ前との距離を詰めていくと、直線では目の覚めるような切れ。上がり最速となる3F36秒2の脚で逃げ粘る
ミトノオーを悠々とかわした。
テン乗りで好エスコートの斎藤は
JRAダート重賞初V。ゴール後には
ガッツポーズをして喜びを爆発させた。「脚の使いどころが難しい馬なので、僕の仕掛けひとつで結果が変わると思っていた。3〜4角は手応えが良過ぎるくらい。これなら差し切れると思った」。会心騎乗に満面の笑みを浮かべた。
前走
ポルックスSに続く連勝。「充実ぶりを感じる。乗り役に従順で何も言うことのない馬。まだまだ強くなると思います」。ダートの名門、高木厩舎からまた楽しみな1頭が誕生した。
ヴァルツァーシャル 父
マクフィ 母バイカターキン(母の
父エンパイアメーカー)19年4月22日生まれ 牡5歳 美浦・高木厩舎所属 馬主・ウ
エスト・
フォレスト・
ステイブル 生産者・北海道浦河町の梅田牧場 戦績19戦6勝(重賞初勝利) 総獲得賞金1億3933万5000円 馬名の由来は円舞曲の響き(ドイツ語)。
スポニチ