「
大阪杯・G1」(31日、阪神)
昨年の
皐月賞馬
ソールオリエンスにとって、結果を求められる一戦となる。無傷3連勝でG1を制したものの、その後のクラシックはダービー2着、
菊花賞では3着に敗れた。その後、古馬初対戦となった
有馬記念は8着と見せ場をつくれず、今季始動戦の
中山記念も4着に終わった。ただ、まだまだ上を目指せる好素材。再びG1の舞台で頂点に立つために、やれることは全てやる。
前走は道中から行きっぷりが悪かった。手塚師は「しまいの脚を使うのは分かっていたけど、上がっていこうとしたところで余裕がなかった」と振り返る。不器用さは今に始まったことではないが、このまま無策というわけにはいかない。そこで、この中間の追い切りからブリンカーを着用。「本番で着けるかはこれから決めるけど、行きっぷりは良くなっている」と説明。馬具効果で新たな面を引き出す構えだ。
鞍上に指名された横山武も、今回は
菊花賞以来のコンビ結成とあって力が入っている。「G1を勝たせてくれた馬。またこうしてチャンスを頂けたのはありがたいことです。先生はブリンカー着用という策を考えてくれたし、自分自身も工夫して騎乗したい」と勝利にこだわる姿勢を見せる。
策を講じ、全力投球で臨む今年最初の大一番。昨年の
皐月賞馬にとっては正念場の戦いとなる。
〈1週前診断〉横山武を背に美浦Wで6F84秒5-11秒3(馬なり)。前に馬を置いてリズム良く追走。直線は内に潜ったが、持ったまま矢のような伸び脚。数字以上の切れがあり、体調は前走以上だ。
提供:デイリースポーツ