このまま終わるわけにはいかない。明け6歳の今年も現役を続ける
シャフリヤール(牡6、栗東・
藤原英昭厩舎)が、
ドバイシーマクラシック(北半球産4歳上、南半球産3歳上・首G1・芝2410m)の2年ぶり2勝目を狙う。
シャフリヤールは
父ディープインパクト、
母ドバイマジェスティ、母の父
Essence of Dubaiの血統。母は10年のBCフィリー&メアス
プリント。全兄の
アルアインは17年の
皐月賞と19年の
大阪杯を制している。
ここまで14戦4勝。3歳時に
日本ダービーを制し、世代の頂点に立った。さらに4歳時の
ドバイSCで2つ目のGIタイトルを獲得している。しかし、その後は7連敗。昨年は
ドバイSCが
イクイノックスに完敗の5着、
BCターフが一歩及ばずの3着。
札幌記念の11着を除くと大崩れしていないが、勝ち切れずにいる。
明けて6歳。同期の
エフフォーリアや
タイトルホルダーは種牡馬となったが、ターフに残ることが決まった。
グレード制が導入された84年以降の
日本ダービー馬で、6歳以降も走ったのは7頭。勝ったのは僅かに2頭だけだが、そのうちの1頭が同じく
藤原英昭厩舎の
エイシンフラッシュというのは心強い。
ドバイSCは3年連続の参戦となる。昨年の牝馬3冠を制した
リバティアイランド、
BCターフで先着を許したAuguste Rodinなど、かなりの強敵が揃った。それだけに厳しい戦いが予想されるが、舞台適性には自信あり。レース史上初の2勝目となるか、その走りに注目したい。