C.ルメール騎手がこのほど、netkeibaと海外競馬専門サイトWorld Horse Racingのインタビューに応じた。今後のキャリアについても語り、「日本で引退することになりそうです」と見通しを示した。
同騎手はフランス出身の44歳。1999年にフランスで騎手免許を取得しデビュー。3年後の02年12月には
JRA短期免許で日本での初騎乗を果たした。以降は毎年来日し、15年に外国人騎手初の
JRA騎手免許試験に合格。ここまで
JRA通算1844勝(重賞148勝)を挙げ、6度の全国リーディングにも輝いている。
インタビューで同騎手はこれまでの現役生活を振り返った。特に短期免許で日本を訪れていた頃について、「私にとって大きな
ステップ。日本での経験を通じて自信を深めることができ、ヨーロッパでの成功にもつながりました」と回想。その上で「“この美しい国で人生を歩んでいこう”と心に決めました」と、通年免許を取得した当時の心境について述べた。
また日本の文化をどう思うかという問いには、「思いやりの文化があり、互いを尊重している点が素晴らしい」と回答。「家族や近所の人までも気にかける文化は生活する上で居心地がいい。日本を初めて訪れたときから温かく接してくれましたし、禅の教えを実感しました」と笑みを浮かべた。
そのほか街中でファンから声をかけられたときの印象や日本料理とフランス料理の共通点、さらにはプライベートの過ごし方などを語った。