「
大阪杯・G1」(31日、阪神)
仁川を舞台に行われる春の中距離王決定戦。各世代から多様なメンバーが集まったが、最年長の8歳馬
ハヤヤッコがG1タイトル初奪取を狙う。近2走が重賞で(2)(4)着とベテランの風格はまだまだ衰えていない。関東馬ながら今回は栗東で調整し、仕上がりは順調。白毛の馬体が力強く躍動する。
白毛のベテラン馬が、
大阪杯でG1タイトル初奪取に挑む。昨年12月の
中日新聞杯。
ハヤヤッコは後方から上がり最速の脚で豪快な伸びを見せ、3/4馬身差の2着まで猛追した。今年初戦の
金鯱賞では、G1戦線でも上位争いしてきた強力なラ
イバルたちがそろった中で4着に善戦。8歳を迎えても、まだまだ衰え知らずの走りを披露している。
「昨年の
オールカマー(10着)で、浜中騎手がまくっていって、早めに先頭に立つところがあった。あれできっかけをつかんだのかな」と担当の田村助手は指摘する。22年
函館記念以来、勝ち星からは遠ざかっているが、成長は決して止まっていないようだ。
この中間は栗東に滞在して調整を進めてきた。「当初は坂路や逍遥(しょうよう)馬道を歩くたびにイライラして、調教がなじまなかったけど、CWで乗るようになってから落ち着きが出てきた。パターンができてきたかな」と、同助手は安心した表情を見せる。僚馬で、ともに栗東滞在中の
桜花賞に挑む
ステレンボッシュは心強いパートナーだ。
22年
天皇賞・春(15着)以来となる2度目のG1舞台。「この馬はずっと変わらない。元気いっぱい。頑張ってほしいですね」と気合は十分。さっそうと白毛をなびかせて、ベテランの意地を見せつける。
提供:デイリースポーツ