待ちに待った復活なるか。一昨年の
皐月賞馬の
ジオグリフ(牡5、美浦・
木村哲也厩舎)が、
大阪杯(4歳上・GI・芝2000m)で2つ目のGIタイトルを狙う。
ジオグリフは父
ドレフォン、
母アロマティコ、母の
父キングカメハメハの血統。ここまで14戦3勝。デビュー2連勝で
札幌2歳Sを制覇。
朝日杯FSは5着、
共同通信杯は2着だったが、
皐月賞で
イクイノックスや
ドウデュースを下し、GI初制覇を果たした。しかしその後は1着が遠く、昨年はダート中心のローテーションが組まれ、サウジC4着が最高着順だった。
明け5歳となり、始動戦には
中山記念が選ばれた。3戦ぶりの芝とあって、ファンの評価は半信半疑の4番人気だったが、前寄りのインから渋太く脚を伸ばして3着。惜しくも勝利には届かなかったが、
皐月賞以来9戦ぶりに馬券圏内を確保して、まだまだ衰えがないことを示した。今回はさらに相手が強くなるが、コーナー4つの2000mは
皐月賞と同じ舞台設定。条件に不足はない。
見習いたい「先輩」がいる。17年
皐月賞馬の
アルアインは、19年
大阪杯で9番人気の低評価を覆し、2年ぶりの勝利。見事な復活を果たしたのだ。同じく(有)サンデーレーシングの所有馬、そして5文字馬名の
ジオグリフが再現なるか。その可能性は十分にあるはずだ。