ラストランの
高松宮記念で9着だった、重賞6勝馬
メイケイエール(牝6歳、栗東・
武英智厩舎、父
ミッキーアイル)が3月27日、栗東トレセンを退厩した。午前9時前から報道陣が集まり、馬房の前で
武英智調教師、主戦の
池添謙一騎手、担当の吉田助手、調教パートナーの荻野助手、日比野助手が集まり、思い出話に花を咲かせた。武英調教師、スタッフは
メイケイエールの引退記念ジャンパーをおそろいで着用し、ぬいぐるみも持って、
メイケイエールと戯れて記念撮影。9時21分に馬運車に積み込まれると、車が見えなくなるまで全員で見送っていた。
調教の合間に駆けつけた
池添謙一騎手は「こうやって(主戦を務めた相棒を)見送るのは、たぶん初めてですね。厩舎の人の方がさみしいんじゃないかな。自分は、また夏(の北海道開催中)に会いに行けますから。ひとまずゆっくり過ごしてほしいですね」と涙は無く、爽やかな笑顔で次の追い切りに向かった。
武英調教師は「無事に送り出せて、使命を果たせました。終わりじゃなく、物語の始まりですね」と産駒の誕生を心待ちにしていた。まずはノーザン
ファームしがらき(滋賀県)で疲れをとり、北海道安平町のノーザン
ファームで繁殖牝馬になる予定だ。
スポーツ報知