「
大阪杯・G1」(31日、阪神)
悲願の兄弟G1制覇へ、
プラダリアが27日、万全の仕上がりを見せた。池添調教師自らまたがり、栗東坂路で最終調整。馬なりで状態を確認し、レース本番へ態勢を整えた。前走の
京都記念を快勝し、上り調子で迎える大一番。前週の
高松宮記念を
マッドクールで制した指揮官が、手綱を取る兄・謙一とともに今週もG1タイトルを奪取する。
池添師を背に、栗東坂路で単走追い。終始折り合いのついたリズミカルなフットワークで登坂。気合乗り十分の伸びを見せ、4F53秒2-38秒7-12秒4を計時した。
◆
池添学調教師
-先週は
高松宮記念を勝利。
「2歳G1を勝ってから、ようやく2勝目を挙げられた。この波に乗っていけたらいいなと思います」
-前走について。
「これまでとは違うレースぶりでした。展開に左右されず、自分のリズムで走って、最後は差し返す精神面の強さを感じました」
-最終追い切りを終えて。
「連日の雨で馬場が重いので、
バランスを整えて崩さないように気をつけてやりました。前走と遜色ない状態です。普段のキャンターは、前走よりもう一個上に行ってるんじゃないかな」
-今回は初の阪神二千が舞台。
「近走は、しっかり自分でポジションを取って走れているので、対応してくれると思う。この馬自身、追い切りで他の馬に抜かれても指示をしっかり待てるとても賢い馬。自分の力を出せるんじゃないかな」
-レベルの高いメンバーが集まった。
「この馬自身、前走から調整過程や充実ぶりを見ても、G1の舞台に何度も挑戦してきましたが、今回が一番チャンスあるんじゃないかな」
-厩舎にとっては2週連続、そして鞍上予定の兄・謙一との兄弟G1制覇が懸かる。
「兄弟2人の夢でもありますし、実現すれば最高です。けれど、先週のことは一度忘れてこの馬に集中して調整していきます」
<調教診断>1週前は攻め動く僚馬にやや後れを取ったものの、「乗っていたジョッキーの感触はかなり良かったみたい」(池添師)と合格点の内容だった。最終追いは師自らまたがり、馬なりで軽めの調整。終始走りの
バランスが良く、折り合いも問題なくついており、乗り手の意思が背中から忠実に伝わっているような動きだった。前走からメンバーレベルがグンと上がる一戦になるが、中間はジョッキーが2度またがり、入念にコンタクトを取ってきた。大一番へ、仕上がりに抜かりはない。
提供:デイリースポーツ