「
ネクストスター西日本」(28日、園田)
1番人気の
リケアサブルが3番手から直線で抜け出し、新設重賞の初代王者に輝いた。前走の兵庫ユースカップ(2月22日、姫路)に続いて兵庫での重賞を連勝。騎乗したJRAの
小牧太騎手(56)=栗東・フリー=は2004年10月の姫山
菊花賞以来、20年ぶりに古巣・園田での重賞制覇を成し遂げた。2着は2番人気の
ワンウォリアー、3着には3番人気の
ホーリーバローズが入り、高知勢が上位独占した。
2004年にJRAへ移籍するまで、
小牧太は兵庫県競馬で騎手リーディング10回のレジェンド。「この勝負服だと、いつも以上に燃える。20年前の自分に戻った」と、この日は兵庫在籍時と同じものを着用。6鞍に騎乗して〈2022〉で着外は1度だけと存在感を見せつけた。
リケアサブルへの騎乗は
小牧太が
田中守師に電話で直談判。「その日はJRA交流があって、乗れるんやどな」。2人は
地方競馬教養センターの騎手課程で同期だ。「太は鹿児島、自分は宮崎出身で受験の時から一緒」と指揮官。馬主の快諾もあってレースで初コンビを組んだが、最高の結果に「何もかもがうまくいった」と
田中守師は目を潤ませた。
リケアサブルはすんなり折り合って3番手で脚をためた。「強い馬に跨がっていただけ。1〜2角で行きたがるのを辛抱できた」と
小牧太。
田中守師は「嫌な外枠が、かえって良かった」と親友の好騎乗をたたえた。
リケアサブルの今後は未定だが、この勝利で優先出走権を獲得した
兵庫チャンピオンシップ・Jpn2(4月29日、園田)を視野に入れる。
提供:デイリースポーツ