競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお送りするPOG情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。
23日の
伏竜Sは
テーオーパスワード(牡、高柳大)が逃げ切って無傷V2を決めた。レースを振り返って、師は「返し馬で気合が乗っていましたので、鞍上も無理に抑えるよりは気分良く行かせた方が良さそうと判断をしたようで、逃げる形になりました。マークもそれほど厳しくなかったので、自分のリズムで運べました。ゴール前は2着馬の勢いがすごかったですが、よくしのいでくれました」と安どの表情を見せながら、勝利を喜んだ。次走は
ケンタッキーダービー(5月4日・米
チャーチルダウンズ、ダート2000m)を予定。日本馬はJAPAN ROAD TO THE KENTUCKY DERBYで獲得したポイントの上位馬が選ばれるシステム。
伏竜Sの1着は40ポイントで、他のレースよりもポイントが高く、選出される可能性は高そうだ。
同日の
毎日杯は
メイショウタバル(牡、石橋)が6馬身差で逃げ切って重賞初挑戦初Vを決めた。師は「力をつけていると思いますが、本当に強かったですね。精神力には本当に頭が下がります」と愛馬をほめたたえた。次走は浜中Jとの再コンビで
皐月賞(4月14日・中山、芝2000m)を予定。「2勝している鞍上ですし、この馬のことはよく分かってくれていると思います。今度も折り合いに気をつけながら、いい競馬ができればと思います」と期待を寄せた。騎手時代に
メイショウサムソンで06年
皐月賞&ダービー、07年
天皇賞・春を制している師は、開業11年目にして重賞初制覇。「ジョッキー時代からお世話になっているオーナーの馬で挑戦できるのはとてもうれしいです。少しは恩を返せたかな。中2週とレース間隔は詰まりますが、体調を整えて、次もいい状態で臨みたいです」と抱負を語った。
無傷2連勝で
きさらぎ賞を制した
ビザンチンドリーム(牡、坂口)が19日に栗東へ帰厩。次走はムルザバエフJとの再コンビで
皐月賞を予定する。師は「馬体重は大きく変わっていませんが、落ち着きが出てきました。帰厩して初めての追い切りの動きも良かったです」と成長を実感。3連勝でのG1制覇を目指す。(馬サブロー栗東支局・塩手)
提供:デイリースポーツ