過去10年の傾向から勝ち馬を導き出す「G1データ王」は今春から大幅
リニューアル。5項目各20点満点のポイント制で勝ち馬に迫る。24年のクラシック開幕戦「
桜花賞」は華やかな顔触れ。最高得点は無敗の2歳女王を含む4頭が並んだ。混戦メンバーの中から、逆転候補にあの馬を指名する。
【
ステップレース】
同じ舞台の
桜花賞トライアル・
チューリップ賞組が最多3勝を挙げるが、G2に昇格した18年以降は【0・5・3・18】と勝ち切れていない。
フィリーズレビュー組は過去10年で【1・0・2・43】、東の
トライアル・
アネモネS組も【0・0・0・22】で
トライアル組はまとめて10点に割り引く。近年は非
トライアル組がトレンド。18年以降の勝ち馬は中7週以上のレース間隔で出走していた。阪神JF2着以内から直行だった馬は21年ワンツー、昨年も
リバティアイランドが1着と信頼できる。該当馬は20点満点。阪神JF以外で中7週以上のローテで出走する馬を15点にした。
【前走人気】
前走1番人気だった馬は【8・3・4・26】の成績で、20点満点の評価。2&3番人気も【2・4・3・50】とVチャンスがあり、15点とする。一方、4番人気以下は【0・3・3・72】と勝ち切れず10点。
【馬体重】
459キロ以下は【0・5・5・95】で、軽量馬にとって勝ち切るのは厳しいレース。とはいえ500キロ以上も【0・0・0・6】で16年に1番人気だった
メジャーエンブレム(502キロ)は4着に敗れた。当日の馬体重は要チェックだが、目安として前走体重がこれら2条件に該当した馬を10点にする。好走馬体重は460〜479キロで【9・2・2・37】の成績で前走体重が該当する馬を20点満点に。【1・3・3・10】の480〜499キロが15点。
【キャリア】
勝ち馬10頭中9頭はキャリア2〜5戦かつ複勝率100%をキープしていた。安定感が大舞台で武器になる。該当した馬が20点満点。一方、キャリア6戦以上は【1・0・1・41】で苦戦しており、10点に割り引いた。キャリア2〜5戦で複勝率100%でない馬は15点。
【上がり最速V】
直線の長い外回りが舞台で末脚が問われる。過去10年の勝ち馬のうち9頭は、芝マイル以上の距離で上がり3F最速をマークして勝利した実績があった。千四以下で上がり最速Vなら15点、最速Vの経験がなかった馬は10点とする。
【結論】
最高得点は90点で4頭が並んだ。中でも唯一、20点満点を4項目で獲得した
ステレンボッシュを本命に指名する。5番人気だった前走の阪神JFは勝ち馬
アスコリピチェーノを上回る上がり3F最速の末脚で首差の2着。展開次第で2歳女王を逆転するチャンスはある。(データ班)
スポニチ