「UAEダービー・UAE・G2」(30日、メイダン)
あふれる思いをこらえきれなかった。5番手から力強く伸びた
フォーエバーヤングが先頭でゴールを貫いた瞬間、矢作師は人目をはばからずに号泣した。「私事ですが、今朝(30日)私の師匠でもある父が亡くなりました。彼のためにも勝っていい報告ができて良かったです」。自身がホースマンを志すきっかけとなった大井の元調教師・和人さんが90歳で永眠。遠く中東の地から、天国の父に大きな勝利を届けた。
自身が手がけた16年
ドバイターフ覇者
リアルスティールの産駒で、サウジダービーに続く海外重賞連勝。無傷5連勝で次は本場の大舞台に挑む。師が「万全の準備で
ケンタッキーダービー(5月4日・米
チャーチルダウンズ)に。うちのチームならやってくれる」と言えば、主戦の坂井も「堂々とチャンピオンとしてケンタッキーに向かえる馬」と力を込める。亡き父への思いも胸に、世界のYAHAGIはさらなる栄冠を目指す。
提供:デイリースポーツ