昨年の
最優秀2歳牝馬の
アスコリピチェーノ(牝3、美浦・
黒岩陽一厩舎)が、
桜花賞(3歳牝・GI・芝1600m)で史上9頭目の無敗戴冠を狙う。
アスコリピチェーノは
父ダイワメジャー、
母アスコルティ、母の
父Danehill Dancerの血統。祖母の
リッスンは07年の英G1フィリーズマイルの覇者。叔母の
タッチングスピーチは15年の
ローズSの勝ち馬、叔父の
サトノルークスは19年の
菊花賞の2着馬。同じく
ミスタージーティーは今年の
若葉Sを制した。母系を遡れば08年の英2000ギニーなどG1を4勝の
Henrythenavigator、13年の
BCターフなどG1を2勝の
Magicianが出ている。
ここまで3戦3勝。昨年6月の新馬(東京芝1400m)を快勝。2戦目からは
北村宏司騎手とコンビを組み、
新潟2歳Sで重賞初制覇。続く阪神JFでは中団からジワジワ伸びて、外から迫る
ステレンボッシュをクビ差凌ぎ、無傷の3連勝で2歳女王の座に就いた。
北村宏司騎手にとっては15年
菊花賞の
キタサンブラック以来となる
JRA・GI4勝目、黒岩調教師にとっては悲願のGI初制覇だった。
今回は休み明けでの参戦となるが、決してアク
シデントがあってのものではなく、当初のプラン通りなので問題ないだろう。2歳GI勝ち馬の
桜花賞制覇となれば92年の
ニシノフラワー、01年の
テイエムオーシャン、09年の
ブエナビスタ、10年の
アパパネ、21年の
ソダシ、23年の
リバティアイランドに続いて7頭目。また、無敗戴冠となれば41年のブランドソール、57年の
ミスオンワード、81年の
ブロケード、90年の
アグネスフローラ、91年の
シスタートウショウ、04年の
ダンスインザムード、20年の
デアリングタクト、21年の
ソダシに続いて9頭目となる。偉大な名牝たちに続くことができるか、その走りから目が離せない。