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桜花賞・G1」(7日、阪神)
最優秀2歳牝馬に付け入る隙はない。無傷3連勝で
阪神JFを制した
アスコリピチェーノは、前走と同じく栗東滞在で調整。CWコースで最終リハを行い、好時計をたたき出した。文句なしの動きに黒岩師も満点評価。3年ぶり9頭目となる無敗
桜花賞制覇へ突き進む。
女王の座は譲らない。無敗の2歳女王
アスコリピチェーノが3日、栗東CWで絶好デモを披露した。前半はリズム良く運び、直線に入ると迫力満点の馬体が躍動する。力強い末脚を繰り出し、2馬身先行する
フェブランシェ(4歳2勝クラス)に楽々と並び掛けてフィニッシュした。馬なりで刻んだタイムは6F80秒6-36秒8-11秒6と優秀。文句なしの態勢を整えた。
黒岩師は「すごく順調に来ています。思っていた以上に軽々と時計を出せていましたし、上がってきた時の馬の雰囲気も落ち着いていて、息の入りも早かった。完璧に終えられました」と満点評価が飛び出した。1週前追いにまたがった北村宏も好感触をつかんでおり、「元気に動けていました。全体的にいろんな部分が順調に育っている。たくましくなっています」と成長を口にした。
阪神JFからの直行は当初の予定通り。ただ、若干の誤算はあった。2月下旬に帰厩予定だったが、放牧先で熱発。そのため2週間ほどトレセンに戻るのが遅くなってしまった。しかし、それを救ったのが同馬の賢さだ。前走に続く2度目の栗東滞在だったが、「今回は栗東に来てからの環境への順応が早かった。その分、より良い調教ができました」と指揮官は感心する。このクレバーな一面が、競馬での好センスにもつながっている。
雲行きが怪しい週末の天気。その点に関しても「極端に悪化すると心配だけど、普段から力のいる馬場で調教をしていますし、馬格もあるので適応してくれる」と不安を打ち消した。
ソダシ以来、3年ぶり9頭目の無敗
桜花賞馬へ-。迫り来るラ
イバルを完封して、さらなる高みへと立つ。
提供:デイリースポーツ