「
桜花賞・G1」(7日、阪神)
チューリップ賞の覇者
スウィープフィートが3日、桜冠奪取へ向けて万全の態勢を整えた。最終リハの舞台は栗東坂路。終始馬なりだったが抜群の動きで理想的なラップを刻んだ。当レース歴代最多の5勝を誇る
武豊を背に、桜満開の仁川で頂点を目指す。
前哨戦の
チューリップ賞を射止めた
スウィープフィートは栗東坂路で単走追い。膝をしっかりと上げて躍動感たっぷりに駆け上がった。リフレッシュ放牧を挟み、精神面でも安定している印象。体にはボリューム感が出て力強さも増している。
◆
武豊騎手 -前走を振り返って。
「調教ですごくいい動きをしていたので楽しみにしていました。スタートは遅かったですが、道中は折り合いがついて、直線の反応もすごく良かった。思った以上の瞬発力で、アッという間に先頭に立っていました」
-能力を感じる部分、また課題は。
「まだ粗削りという感じではあるけど、瞬発力はいいものを持っています。ただ、前回はメンバーに恵まれたところもあると思うので、そのあたりかなと思います」
-今年のメンバーレベルは。
「
桜花賞馬になっておかしくない馬が何頭もいると思います」
-いよいよクラシックシーズン。
「有力馬の1頭で出られるのはすごくうれしい。
桜花賞は僕自身、好きなレース。チャンスのある馬なので、久しぶりに勝ちたいという気持ちです」
◆
庄野靖志調教師
-前走後の調整は。
「2週間ほどリフレッシュ放牧へ。帰厩後は順調に来ています。馬体に芯が入って、かなりどっしりしてきた印象です」
-最終追い切りは。
「動きはすごく良くなってきて、ス
トライドが伸びていました。力強さも加わってきたかなと思います」
-管理していた
スワーヴリチャードの産駒。
「スピードと能力の高さは受け継いでくれていると思います。
スワーヴリチャードの産駒で
桜花賞に向かえるのはうれしいこと。すごく楽しみな一戦になると思います」
いつも通り栗東坂路での最終追い。前走時は併せ馬で序盤からなだめるのに苦労。頭を上げる場面も見られたが、今回は単走でサラッと。抑えることもなく楽に折り合いをつけると、大きなフットワークで伸び伸びと坂路を駆け上がった。全身のバネが利いて、いかにも瞬発力に勝る走り。課題の折り合い面で進境を見せているのも収穫で、あとはゲートを決めたい。
提供:デイリースポーツ