4月4日(木)、
園田競馬場(曇・重)で行われた新設のダート
グレード競走、第1回
兵庫女王盃(JpnIII、ダート1870m、出走12頭)は、きょうはスタートから手綱を押して先手を奪った
JRAの
ライオットガールがそのまま逃げ切り、重賞3勝目を挙げた。2周目の3コーナーで
ライオットガールに並びかけた
JRAの
アーテルアストレアが2馬身差の2着、3馬身差の3着が
JRAの
サーマルソアリング。4着が大井の
キャリックアリードで地方馬最先着、5着が
JRAの
ヴィブラフォン、地元・兵庫の
スマイルミーシャは6着だった。
勝った
ライオットガールは
父シニスターミニスター、
母マリアビスティー(母の
父ハーツクライ)の4歳牝馬。
JRA栗東・
中村直也調教師の管理馬。通算成績は14戦6勝。鞍上は
JRAの
岩田望来騎手で、兵庫では初めての重賞制覇となった。
レース後のコメント
1着
ライオットガール(
岩田望来騎手)
「(園田での勝利は)嬉しく思います。地元のジョッキーに聞いても逃げて内を通るのが有利だということでしたので、出していって、先手が取れそうだったので、逃げる選択をしました。(行こうと思えば)行ける馬なのですが、いつも同じレースに
テリオスベルという強い馬がいたので、番手からの競馬になっていました。
きょうは作戦通りでした。道中はリズム良く行けましたし、3コーナーからペースを上げていきました。ペースを上げた時に
アーテルアストレアが来たのですが、スムーズに移行できたので、直線はこの雰囲気なら大丈夫だと思いました。
父の地元でもある園田で勝てて本当に嬉しく思います。
ライオットガールはまだまだ強くなると思いますので、応援よろしくお願いします」
(
中村直也調教師)
「乗りやすさが強みですので、スタートから出していって、馬場的にも前に行った方がいいと考えました。馬が最後まで頑張ってくれました。外を回る形は嫌だったので、逃げるか、その番手かという話は騎手としていました。折り合いがつくので、道中は最後まで頑張れるかなと思いながら見ていました。
(馬体重のマイナス10キロは)輸送していつも減るのですが、前走は思ったより減りませんでした。今回は、しっかり調教して、自分が走れる体重で持ってくることができました。長距離輸送ではなかったので、太めが残らないように調整をしてきました。
馬が順調であれば
エンプレス杯が一番目標にしやすいレースかとは思います。それは馬の状態次第です。(2100mの距離について)折り合いがつくので問題ありません。今日はこのメンバーでしっかり勝ち切ってくれたので、この先も頑張ってもらいたいです」
2着
アーテルアストレア(
菱田裕二騎手)
「勝ち馬がいい展開で走っていましたし、コースを考えて捕まえにいきましたが、3、4コーナーでスピードを維持するのが難しく、そこの難しさが出ました」
3着
サーマルソアリング(
西村淳也騎手)
「本質は広いコースの方がいいです。そこでのびのびと走らせてあげたいです。今日は勝ち馬が強かったです」
4着
キャリックアリード(
御神本訓史騎手)
「3コーナーで外からプレッシャーを受けて、進路が無くなりました。(
JRAから大井に)移籍して二戦目ですが、落ち着いていましたし、いい感じでした。不利が痛かったです。この馬はもっと走ると思います」
5着
ヴィブラフォン(
横山武史騎手)
「少しスタートで躓いてハナに行き切れませんでした。ペースが遅くなって、自分の競馬ができませんでした」
8着
アキュートガール(
鴨宮祥行騎手)
「力が違いました。ですが、馬は最後まで頑張って走ってくれました」
(取材:檜川彰人)
ラジオNIKKEI