「阪神牝馬S・G2」(6日、阪神)
ここでは力が違った。単勝1・7倍の1番人気
マスクトディーヴァが重賞2勝目。府中決戦へ弾みをつけた。
最大の課題だったゲートをクリア。
トップスタートから4番手のインで我慢すると、直線は狭い馬の間を割り、ノーステッキの完勝だ。短期免許初日に重賞Vを決めたモレイラは「前走がうまくスタートを切ることができなかったというのをポイントに。普通にいいスタートを切ることができて、いいポジションで競馬ができた」と満足げ。続けて「真っすぐ走れなかったところもあったけど、この勝ち方。非常に能力がある。素晴らしかった」とたたえた。
大出遅れで1番人気を裏切った前走を教訓に、中間はゲート練習を重ねた。それだけに、辻野師も「スタートに尽きると思っていたので」とホッとする。ただ、不安を完全に払しょくしたわけではなく、「ゲートの中でゴソゴソするところが見受けられたし、
テンション的に怪しくなるところがあったのは今後の課題」と気を引き締めた。
8F戦はこれが初勝利。指揮官は「マイルに適応するレースをしてくれたかなと思いますし、次につながるレース。少し余裕を持ったつくりで迎えられたので、次は研ぎ澄ました状態で向かっていけたら。今のまま一つ一つ階段を上って行ってくれれば」と
ヴィクトリアマイル(5月12日・東京)をにらむ。汚名返上した千八の日本レコードホルダーが、マイル女王へと突き進む。
提供:デイリースポーツ