国内で存命の最高齢のG1馬で、長くファンに愛されてきた
フラワーパーク(牝)が4月6日の午前8時40分に、余生を過ごしていた北海道平取町の
スガタ牧場で老衰のため死んだことが7日、分かった。32歳だった。
現役時代は4歳だった1996年の
シルクロードSで重賞初勝利。続く高松宮杯(現在の
高松宮記念)も制し、G1初勝利を挙げた。同レースは前年まで芝2000メートルで施行されていたが、芝1200メートルに条件が変更され、春の短距離短距離チャンピオン決定戦としての最初の開催だった。そして同年の
スプリンターズSも制覇。
エイシンワシントンとの1センチ差という鼻差の大激戦を制してのものだった。活躍が評価され、同年の
最優秀短距離馬と最優秀父内国産馬に選出された。
繁殖牝馬としては2015年に
東京新聞杯・G3を制した
ヴァンセンヌ、2011年の
マーガレットSを制した
クリアンサスなどがいる。
スガタ牧場の代表取締役・白瀬善直さんは「(功労馬として)牧場に来てから11年ほどですが、去年の秋から脚元の調子が良くありませんでした。賢い馬で手がかからず、多くのファンが会いに来てくれました。大往生です。『お疲れ様でした』と声をかけたいです」と思いを語った。
スポーツ報知